ヒタスタイルコラム再録 6 昭和の夏休み

当たり鐘

ヒタスタイルコラム再録 昭和の夏休み2014年8月号

チリンチリン! 夏休みに入ると町内ごとに小学校のプールに行く、その時の集合の合図が鐘。チリンチリンと聞こえてくると昼食のソーメンを流し込みダッシュで集合場所に、一年生から六年生まで当番の父兄に引率されプールへ、みんな既に海パン一丁、女子も水着。流石に高学年女子はバスタオルを加工したマントみたいなのを羽織ってた。
プールが終わると次の当番の家の子が鐘をを持って帰る。小学生には結構重い鐘。
家に来ると調子に乗って鳴らして怒られたりした。
昔は、アイスクリーム、乾物、豆腐、石焼き芋、など色々な商品をリヤカーに積んで売ってる方がいた。そのリヤカーの引き手部分にこの鐘が装備してあり、来ましたよーとチリンチリン鳴らしながらやって来る。
そのうち、リヤカーが軽トラになり、鐘はスピーカーになりすっかり聞かなくなったあの音。今も何処かで鳴っているのだろうか。

永遠い続いて欲しかったあ~夏休み コラム後記

今の方が夏は暑いんだろう。それでも小学校の頃の夏休みはきらきらと暑かったように思える。

それでもエアコンは各家庭には普及していなくて窓開けっぱなしが普通、そうなると生活音がマル聞こえ。それでもおおらかな時代夏の高校野球の音が家の中から聞こえてくるのは悪くなかった。

家の生活音が外に漏れると言う事は、外の音も入ってくると言う事。そんな時代の合図としてチリンチリンはもてはやされたのだろう。コラムにもあるが、夏の物売り以外にも冬の石焼き芋はあの鐘が定番だった。

今は防犯上もあってか密封の家の窓たち、いろんな音が混在していたあの夏はもう遠い昔だ。

今調べたらこの鐘「当たり鐘」というらしいっす。

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Kiyo

・九州の盆地大分県日田市でダイニングバーSTEPSを営む。 ・1967年生れ。地元日田高校から埼玉県城西大学へ、卒業後福岡にて宝石屋、レオタード屋さんを経て2003年帰郷。 ・STEPSを営む傍、2010年より野外音楽イベント「ボンチサウンドフェノメノン」を企画運営。 ・2013年から地元情報誌「ヒタスタイル」にてコラムを連載中。 ・2014年から音楽サイトにて記事を執筆。 ・2017年「ステップスカラー」オープン