ヒタスタイルコラム再録 61 2019年3月号掲載 春の息吹


今年は比較的暖かかったとはいえ、盆地の厳しい冬が終わろうとしてる3月ですね。
少しずつ暖かくなって来るにつれ、プロ野球選手と植物の活動も本格化していきます。
春の植物の王様といえば「桜」それもう開花時期や開花宣言がトップニュースで取り糺される程。
この街の大人たちは食べれるモノを取りに行き皆に配るのが大好きなようで、川での釣りはもちろん、網や罠で仕留めた魚を甘露煮にしたり、鮎の自家製ウルカなんかも頂いたりします。
山ではイノシシや鹿。
牡丹鍋の招待を受けたり、鹿刺しの冷凍を頂いたりがそんなに珍しくないお国柄。
そんな、狩猟採集大好き盆地人達も暖かくなると活動を本格化していきます。
そして当時の我々子供達もそれに駆り出されます。
比較的近所の初級編では土筆を三隈川の土手で採取、家に持ち帰り新聞紙を広げた上で、家族みんなで袴取り。
爪の中を真っ黒にしながら頑張った獲物が夕食の食卓に上がるのですがあんなに苦労したのに、たったこれだけ!の量になった佃煮。
お味も小学生にはまだ理解できない苦味が…。
中級になると萩野にワラビ、ゼンマイを取りに車で。
どっちがどっちかの区別もあやふやなまま山の斜面に生えてるどちらかを採取。
これも食卓で対面した時にはシンナリしてて、色目も地味でまたガッカリ。
いよいよ上級。
知り合いの持ってる山にタケノコ掘り。
これはテンション上がって鍬を片手に駆けずり回る。
頭が出過ぎてない食べ頃を教わりながら掘っていきますが、勢い良すぎてタケノコの脇腹あたりに鍬を突き刺し、せっかくの獲物を傷物にしてしまう事もありました。
タケノコは煮た時の苦味は苦手だったもののタケノコご飯は格別でした。
上級者の更に上、プロフェッショナルな方からは、ダラん芽を頂き天ぷらが食卓に上がります。
コレも独特の苦味が苦手だった。
あれから数十年、今やその全ての苦味が春の息吹を感じさせる味になり、美味しいお酒とダラん芽の天ぷらなんかは早く食べたくて仕方ありません。
今年の春も今から狩猟採取のお裾分けが楽しみです。
Kiyo
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