ヒタスタイルコラム再録23 お正月2016年1月号掲載
平成28年 新年あけましておめでとうございます。
新年といえば年賀状。ここ最近は出す人も、出す枚数も減って来てるという。
昭和の時代は2学期が終わる頃には、住所をみんなに書いてもらい冬休みにはいるとなんとか元旦に間に合わせようとせっせと書いた。
中には芋版や版画、小学高学年頃に発売されたプリントゴッコを使用するものもいた。
版画やプリントゴッコでも何かしら一言メッセージは書かれていた。
「モチ食べ過ぎるなよ!」「お年玉いくらもらった? 」など小学生らしく他愛の無いものが多い中「世界平和」などとスケールの大きい願いを書いてくる者もいた。
当時の世界は冷戦真っ只中、東vs西 社会主義vs資本主義の二曲対立での緊張感があったが、すっぽりと米の傘に入ってたこの国の子供たちは何処か遠い世界の話で、その平和は永遠に続くものだと思っていた。
そして未来では国の概念もなく地球が一つになり、皆んなが平和で平等な世界が来ると、若干この県の先生方の教えに準じたような 未来を想像していた。
テレビアニメや、SF映画、小学生向けの雑誌なども概ねそんな未来像だった。
世界は一つで敵は宇宙からやって来るものだと決まってた。
それから30年以上の月日が流れた。 もちろん宇宙からの敵もやって来ては無いが、「世界平和」もやって来てない。
やって来ないどころか、ますます遠ざかってさえいるようだ。冷戦時より複雑な対立軸、宗教、民族、貧困、エネルギー、格差。そしてテロ。
今年はオリンピックなどの国際的なイベントもある、新しい年に「世界平和」を祈らずにはいられない。30年以上前の年賀状より切実に、いつか祈らずにそれが日常になるその日まで。
コラム後記
2016年はオリンピックイヤーだったが、2015年位からテロや中国の海洋進出などで、きな臭いニュースが多くノスタルジーを買いつつも現状に世界があの頃より全然平和ではないことを書いた。
あれから2年たっても、極東アジアを中心にシリアなどもきな臭い。これから、何年たてば平和がやってくるのだろう?
Kiyo
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