ヒタスタイルコラム再録 44 2017年10月号掲載 助手席はいつまで助手席なんだろう?
秋も本番となると絶好のドライブ日和が続きます。
日田近辺にはちょうどいい距離に紅葉の名所があり昭和時代はマイカーで紅葉狩りに繰り出す機会が多かったように思います。
親戚一同で連なってのドライブの時にはカーラジオのアンテナにお揃いの旗を括り付けての出発、こうやると間に割り込まないという暗黙のルールがあったらしい。
携帯もない時代のはぐれない為のルールでしょう。
助手席に座ったものは大きな折りたたみ式の一枚地図を広げルートを探り運転手に指示を出す。
渋滞に合流する時には窓から腕を出し、入れて下さい合図を送ったり安全確認したり、帰りには眠い空気にならないよう話題を提供したり。
最悪のエンジントラブルの時には率先んして押しがけをしたりと、まさに運転手の助手という役割がありました。
自分で運転できるようになっての初の遠出ドライブは、前日にマップルを買いマイベストカセットテープを作成し彼女を助手席に乗せて出発。
道に迷えば助手席の彼女のマップルも90度180度と回転する。付き合って初めての喧嘩は初ドライブの時という人は意外と多いはずです。
カーナビが出来てからは助手席のお仕事は行き先入力指先一つでOK、ナビのおかげで助手席の仕事量は圧倒的に減り、カップルの喧嘩率もかなり減少したのではないでしょうか。
車内音楽環境も格段に進歩し、ドライブ帰りの眠い空気も好きなCDを瞬時に選び御機嫌で運転すれば、助手席や後部座席の皆さんには睡眠を貪って貰って結構、気分は上々。
そんな時代でも観光地の狭い駐車場では助手席から降りてもらい後ろを確認してもらいながら駐車なんてシュチュエーションも多々ありました。
そして現在。
カーナビは進化、またはスマホで代用しても目的地まで的確な指示で誘導してくれます、音楽も自分のライブラリー全部車に持ち込めます、狭い駐車場でも駐車アシスト機能で助手いらず。
この先自動運転技術が進歩してしまえば走行中もハンズフリー。
目的地入力も、音楽検索も運転席で出来てしまいます。
もしかして運転席を助手席と呼ぶ時代はもうそこまで来てるのかもしれません。
Kiyo
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