ヒタスタイルコラム再録 18 クリームソーダ 2016年8月号
夏休み明けたら急に。。。。特に中二の夏休み明けは背も伸びるし、髪も伸びる。
しかし残念ながら当時我々が通ってた中学校は、市内で唯一の男子オール丸坊主が校則。
従って8月31日のギリギリまで髪を伸ばす。
少しでも伸びると、その微妙な長さの髪の毛のサイドを後ろに流す。
目指すは、テレビで観た「アメリカングラフティ」やら「グローイングアップ」に出てくる、イカした兄貴たちがやってるリーゼント。その映画達から、ポマードなる整髪料がリーゼントに打ってつけという情報もいただく。
そして、ポマードをゲットした友達、サイドを颯爽と流してる頭に近づくと何やら甘い香りがする。
チョコレート!
チョコレートの香りのするポマードなんて!
いや 食い物の匂いのする身に付けるものなんて!
またひとつ大人の階段をのぼった。
そしてそのポマードを売ってたブランドが、当時みんなの憧れブランド。
ドクロのマーク、豹柄の財布、ペパーミントグリーンの流線型灰皿、猫のキャラクター、そのショップのメンバーがバンドを組みレコードも出した。
ファッション・音楽・文化 が一体となって田舎の少年達に飛び込んできた。
しかしながら、そのブランドを取り扱うお店はこの街には飛び込んで来なかった。
そこで、近くの都会に買いに行くものが現れ、その勇者に買い物を託す。
バッジを、ステッカーを、財布を、あのマークが入ったジッポを、例のポマードを。
翌日、チョコの匂いのポマードを塗り、ジーンズの後ろポケットに、きちんとブランドロゴが見えるようセットした豹柄の財布を押し込み、ラバーソウルを履いて友達と街を歩けば気分はあの映画の主人公。たとえ8月31日までの限定だとしても。
コラム後記 ピンクドラゴン
クリームソーダをつくってた会社がピンクドラゴン、原宿の伝説のお店。そんなお店やブランドの情報がインターネットもないあの時代にこの田舎町まで届いたのはすごい事だったと思う。逆にインターネットなんかがなかったが為のムーブメントだったかもしれない。
いまでは憧れのこれもインターネットで買えてしまう。
少し前たまに新品のクリームソーダT シャツなんか見かけていたので、聞いてみるとネットで買えると言う事だった。思わず大人買いしそうになる。
このバンダナや
このTシャツも昔は憧れの品々が今見るとお安い価格で買えるのだからいい時代なのかもしれない。
Kiyo
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