ヒタスタイル再録 43 9月なのに熱闘甲子園


ヒタスタイルコラム再録 43 2017年9月号掲載 9月なのに熱闘甲子園
9月となると秋の話題を提供しなければと思いながらも、これ書いてる今は軽く35度オーバー。
そして熱闘甲子園中なのでついつい原稿も遅れがちで申し訳ございません編集部の皆様。
そのうえ、大分県代表が延長戦2アウトから3点差を逆転サヨナラ勝ちをして一層盛り上がってる。
さて今頃はどういう結果が出てるのでしょうか?
甲子園といえば我が日田市が全国区に名を轟かせた時期がありました。
ある世代以上の方からは日田といえば「日田林工」と言われる事が今でもたまにあります。
当時のアナウンサーが「にったばやしこうこう」と間違えたなんて伝説は小学生だった我々も知っていました。
実際に林工が甲子園ベスト4に入ったのは春の選抜ですが、その前後数年にも夏の甲子園に出場して、盆地っこの野球少年の胸を熱くさせていました。
あの頃の男子の8割は野球大好き少年でその中の8割の少年の頭の上にはYGキャップが乗っていました。
そんな少年達全員が我らが林工にテレビの前で大声援を送っていました。
夏の家族旅行やドライブなどと試合が重なると、カーラジオで応援。
当時まだカークーラーが普及してなく、運転席と助手席の前の三角窓を直角にするといい風が来るんだと信じ他の窓は全開で音の悪いAMラジオで応援。
今でも車の中で高校野球を聴くと、あの当時の車の中の匂いや風をふと思い出します。
車が県を越えて周波数が変わったりすると周波数の下にある四角いボタンを押して周波数を探る、あれで正確な周波数に合うんだろうか今でもたまに軽トラとかで見るアレです、なんて名前なんだろうアレ。
林工の試合が終われば興奮した気持ちのまま近所の公園にバットとボールを持って集合。
ピッチャーは口で勝手にブラスバンドの曲を歌いながらサイドスローで投げる、バッターもヤワボール、カラバットなのにカッキーンと口で金属バット音を奏でる。
勝手に九回裏ツーアウト満塁のテイで試合を始めたり、気分は甲子園。
夕方五時もサイレンも甲子園のソレ。
夕方遅くまでそんな妄想野球をしながら昭和の小学生男子の夏休みは終わっていくのでありました。
Kiyo
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