2018年3月25日日アーカイブ

はっぴいえんど

はっぴいえんど

ヒタスタイルコラム再録 19 はっぴいえんど 2015年9月号

YMOを初めて聞いたときの衝撃は、レコードジャケットのインパクトも手伝って中学二年生の心を直撃した。ピコピコサウンドに歌のない曲(歌詞のある曲もあるのだが当時のイメージとしてはそうだった)、それでいてノリがいい。赤い人民服にテクノカット、丸坊主中学生はもみあげのみ完コピ。キュージュやユキヒロもカッコいい、細野さんはシブいのだが14歳の心には響かなかった、しかし後に彼が中心的人物だと知る。

数年後の夏休み、うだるようなこの街の暑さの中友達の部屋にて、なんとも涼しげなリゾート感満載のイラストが描かれてるレコードジャケットを見つけ針を落としてもらった。シベリアや、カナリア諸島など多国籍感溢れる世界と涼しいサウンドが広がっていた。それは今でも夏になると聴きたくなる大滝詠一の A LONG VACATION というアルバムだった。

同じ頃、TVではアイドル全盛期。なかでも松田聖子は女子人気も獲得し不動のトップを突っ走っていた。そんななかとある女子の「聖子ちゃんはシングルもそうやけどアルバムもいいつバイ」発言を受け貸しレコード屋へ。確かにいい。先のA LONG VACATINON に入ってた曲や、今では卒業シーズンの定番になったユーミン作曲の曲などPOPSを極めた曲が沢山あった、大きなライナーノーツを眺めてると作詞家は全て同じ人、その後TVの歌番組でも作詞家としてのクレジットをよく目にした松本隆という見たことない人だった。

その後日田を離れた後にこの3人が同じバンドにいたことを知る。日本語ロックの元祖「はっぴいえんど」もう再結成は不可能になったけれども、彼らがずっとずっと語り継がれていくべきアーティストのひとつなのは間違いない。

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